PANZER FRONT / アレコレ

個人的【 ≒ オフィシャルブログ 】

PANZER FRONTのプロホロフカ周辺のこと

『PANZER FRONT / アレコレ』の第5回目は、クルスクの戦いを用意するためにした作業についての話。ゲームの面を用意するということは、戦場の場所を決めることでした。

 

【図1】

上の地図は、クルスク戦のオクチャブリスキ、ペトロフカ、地点241.6の、マップ範囲検討用のラフです。ここでは5面が考えられていて、後に削除されたテテレビノも、この段階では面として用意されています。鉄道の南側まで入った面は、ダス・ライヒ師団の戦闘を入れようとしていたのか、今はもう覚えていません。

 

【図2】

上の図は次の段階で、K05はペトロフカ、K06 がオクチャブリスキでしたが、この後の修正で、どちらも南西方向へとスライドさせた記憶があります。これら範囲は、戦闘がうまく地図内に入るよう、このように約45度の傾きが加えられています。使用しなかったマップK04の、オクチャブリスキを越えた北東側の範囲は、リッベントロップの四号戦車の戦いを考えていた頃のものだったか、けっきょくその位置はハッキリせず、考えるのは止めました。それでもその戦いは、この地図上の何処かなのは確かです。もちろんヴィットマンも、この地図上のどこかにいたはずで、そこから戦闘の光景を見ていたのでしょう。

さらにこの図の斜め左下、番号の無い範囲は地点241.6で、これは変更なしで、ほぼこのまま『bis』で使用されています。どの本か今となっては思い出せませんが、装甲列車との戦闘描写があり、とすると、この場所なのではと投入したわけです。

 

【図3】

最後の図は、上の2つの前段階の作業で、どこでもっとも激しい戦闘があったのかを確認するためのラフです。クルスク戦を書いた幾つかの本の描写と、それらに掲載された図など、あるものすべてを合成した自分なりのイメージラフという所でしょうか。

組み立て途中、何度か地図にこのように描き込んでは、確認していったというわけです。この時点では、45度の角度を付けていない範囲が実験的に描き込まれています。赤の曲線の一番外側が、ドイツ軍の最大進出線と考えた場所です。今この図を見返すと、ここはもう少しこっちだったかなと修正を入れたくなってしまいますが、これは全て1998年の作業ですので、こんなところでしょうか。

ここのメインはLAH師団ですが、左上に突出してプショル川の北にいるのはトーテンコップ師団で、こちらの戦いもなかなか激しそうです。これらは、PANZER FRONTを制作するための図で、戦史研究をしていたわけではありませんので念のため。