第１回目は、ル・デゼール。制作時期としては、初期の方だったように記憶しています。
PANZER FRONTにおけるノルマンディ戦は、サン・ジャン・ド・ディからファレーズまでを６～７面で、もっとだったか？ を予定していましたが、ストーリーの残ったドイツ編が最優先となり、アメリカ編は削られて、残ったものが収録されることとなりました。
このマップでは、攻めて来るパンターが、どのようにやって来るかに注意を払いルートを引き、調整をしていたように思います。【風景の隙間から接近して来るパンターを目撃する】を、意識して作った面、という感じでしょうか。こういう部分は、PANZER FRONTで表現したい重要な１部分でもありました。草原の稜線の向こう、木の隙間、家屋のエッジのあちら側から、敵はジリジリと接近してきます。
下の図は、ル・デゼールの戦闘設計図です。この図に、これに対応する車輛投入表がセットで用意され、担当者に渡されます。
開始後、プレイヤーが射撃するだろう場所をいくつか想定し、そこから敵がどう見えるかを検討して、地形の起伏や家屋、木や草の配置をしています。意外な場所まで進出してしまうプレイヤーもいるとは思いますが、その想定は難しく、すべては追えません。ベルリンなど、ライヒスタークの北側ルートは、絶対に誰かがするだろうとは思いましたが、それは挑戦した方だけの楽しみ方ということでしょうか。北側ルートは塞ぐことも考えましたが、そういう部分は残した方がよいのではないかと思いとどまったわけです。
ル・デゼールの戦闘設計図
