第58回目は、制作前に、または制作途中に知ったゲームのいろいろ。
第7回目の時に、制作にあたって目標にしたゲームについては書きましたが、それらは全てフライトシムでした。今思い返すと、他にも部分的には影響したと思うゲームがあります。それは第7回目の時に書いた物と同時期か、それより前だったのか、時期としては、『PANZER FRONT』の制作が始まるずっと前、『M-1 Abrams Battle Tank』というゲームがありました。これは日本では発売されなかったのか、北米でのメガドライブであるジェネシスでのソフトです。このジェネシスのゲームカセットは、メガドライブとの互換性はないと建前上はなっていたのでしょうか、でもカセットの一部をヤスリで削り落とし、強引に差し込むとメガドライブで使用が可能でした。この戦車ゲームですが、良くできていたのです。画面は平面的な擬似3Dなのですが、M60 やT72は見分けができたような、いやできなかったかな? 戦場としては6面? 8面くらいはあったでしょうか。しかしこれが車体のコントロールは複雑で、慣れるのに少し時間がかかります。内容としては、橋を守ったり、味方のM60やM113の救出などのミッションがあったと思います。マップのデフォルメはどのくらいだったのか、狭くは感じませんでした。射撃目標はプレイヤーが決め指定しますが、発砲は自動です。このゲームで、「外しやがった、俺に撃たせろ!」と、心の中で叫びながらやっていたと思います。
そして次は、ある部分、理想的だなと思ったゲームです。制作も始まってしばらくして、やはりアスキーの誰だったかが、こんなゲームがありましたと手渡されたのが『Close Combat』でした。(さすがにアスキー、ゲームの情報は次々と入って来ます)これは、歩兵を中心としての最前線を扱った作品です。各隊の能力も特徴が出ていて、配置、投入の仕方を間違えると戦闘力を発揮しません。正直な感想は、これを3Dにして戦車で乗り込めたら、これ以上のものはないのではないかと。とにかく各兵種の役割が目に見えるようでとても良い感じでした。戦争を扱ったゲームはいろいろあれど、これほど地上の戦闘を感じられるゲームもないのではと、当時(1997年の時点)は思いました。
シリーズ1作目の『ノルマンディ』、次は『遠すぎた橋』か、さらに『独ソ戦』、『バルジの戦い』と、続けてやってみました。この中での『独ソ戦』のクルスクですが、両軍の戦車が仕様いっぱいになのか、かなりの数で戦う面がありました。しかしそれは少し無理があるような感じでした。基本は歩兵の戦闘なので仕方ないのかもしれません、戦車だけを見るならば物足りなさはありました。
このシリーズですが、その後も出ていたのは知りませんでした。最近の物の出来はどうなのか。(どうも最初の5作の後、数年の間をあけて出た物は、初期のものとは別なのかもしれません。シリーズ中にはFPSも1つあり、なかなか迷走していて残念。ゲームのタイトルだけが残り、会社が変わるとそうなってしまうのか。)
そういえば、X boxで『PANZER FRONT』を考えてみませんかとの話があった時に、X boxと『Call of Duty』を参考にと手渡されたことがありました。これは『Close Combat』とは、まったく別の方向性を持ったゲームです。それが何作目だったのかはわかりませんが、何面かで気持ちも入らなかったこともあり、進めることができなくなりました。分類的にシューティングであるからか(FPSも嫌いじゃないですが)、目標にするユーザーがまったく違うので仕方ないのかもしれません。たしか、戦車に乗れる面もあったような記憶もあります。敵戦車に3発当てると撃破できるとか、そんな仕様ではなかったか、それは違うゲームだったのか? もう、その時点でやる気を失います。
『PANZER FRONT』では、歩兵の表現をあきらめようとしていた時期もありました。しかし歩兵がいなければ、どうしても戦場には感じられません。それに戦闘のゲーム的バリエーションも、歩兵で厚みが増します。制作初期には、ものすごくシンプルに、ピンのような形状でも歩兵が投入できないかと、そんな話し合いもしていました。分隊でピン1つというような省略でも、その存在がどうしても欲しかったのです。
写真は『Close Combat』の『遠すぎた橋』、『独ソ戦』、『バルジの戦い』です。西部戦線の2つは日本版で、東部戦線は海外版のままのようです。この中では、『遠すぎた橋』が一番遊んだでしょうか。見れば、マイクロソフトが出していたのだなと。











