PANZER FRONT / アレコレ

個人的【 ≒ オフィシャルブログ 】

ガイトロヴォ / Gaytolovo

『PANZER FRONT / アレコレ』第39回目は、『ガイトロヴォ』。

引き線が全てフリーハンドですがこれは実験期の描き方で、この面以降、より厳密に直線で引くことなります。しかしこの面は、これ以上は描いてはいません。

図の左側、ドイツ軍の後方にはリカ・ナジア川(と、読むのか?)がありますが、これを作っていた当時におかしいと感じた部分でした。数年前にガイトロヴォの位置を再確認すると、もう少し北西側にガイトロヴォと書かれています。リカ・ナジア川は陣地の東にある方がどう考えても正しいと思いますが、ここはハッキリと書かれている物も当時は探しきれず、他の面を調べるのを優先したため、かなり曖昧な図から割り出した位置でした。遊んだ人も、この面が記憶に残っているということも少ないのでは。

今、グーグルアースでガイトロヴォを見ると、周辺に塹壕とも思える物があり、それはそうなのか、それとも別の何かなのか、実際に行ってみないとわからないでしょう。グーグルアースも以前より解像度が上がり、色々な物が見えて来ます。

この地域の写真でよく見るのは、丸太を使った道です。少し低い土地だと夏は水浸しで、そんな場所でも戦争はしなければなりません。ティーガーなどの重戦車を、よくこんな地域に持ってきたなと、『ティーガー』の本(赤と青の本)にも不向きな地形と書いてあった記憶もあります。なので、よほど行動する場所を選ばないとえらいことになりますし、一番最初に投入したティーガーも、そうやって失われています。最近、沼地に沈んだ第二次大戦の頃の車輌の回収を動画で見ますが、ティーガーはさすがに1輌も沈んではいないのか。

面としてのバランスといえば、作るのにはかなり難しい面でした。難しいとは、簡単すぎて作るのが難しかったということです。とにかくドイツ軍に、KV-1とT34を止める兵器がありません。ロシア側楽勝の簡単な面にしても良かったのですが、88を投入しました。ここは本来、歩兵がメインの戦闘でしょう。ストーリーモードのために用意された面でもあり、物語がなければ取り上げることもなかったでしょう。しかしどんなゲームも、ここを取り上げることはほぼないのではと。

下の画像は、陣地はこんな感じにと用意した絵です。セル単位に当てはまるように、それでいて最低限このくらいは表現して欲しいと用意しました。鉄条網も、PS1ではこのくらいが限度でしょう。塹壕は、希望を持って立体に描きましたが、テクスチャーでしか表現できないとのことでした。『B型』ではやっと掘ることが出来、歩兵も入れるようになりました。